探査機「はやぶさ」

13日深夜、7年にわたる小惑星往復の旅を終え地球に帰還しました。
帰還といってもはやぶさ自体はカプセルを切り離し、午後10時50分ごろ(日本時間)大気圏に突入し燃え尽きました。

はやぶさの運用を管制する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所では、カプセル着地後、日付が変わった14日午前0時過ぎからプロジェクトチームが会見に臨んだ。
プロジェクトを率いた川口淳一郎JAXA教授は成功の喜びに浸りながらも、はやぶさとの別れを惜しんだ。

いつもはクールな川口さんが、珍しく感傷的な表情を浮かべ、計画を振り返る。

「この計画は欧米と比べても背伸びした計画」。
その一方で、世界初の偉業を「幸運」と言う。
「神がかり的だった。今、こうして(成功の)会見の場にいることが夢のよう」とも話した。

一方「このような挑戦がどこかで行われないと先が見えてこない。(宇宙開発技術の)持続的な可能性を支えるために、こういう挑戦は必要」と、後継機の開発を含む今後の技術開発の重要性を強調した。